外壁のリフォームには、張り替え、カバー工法、塗り替えがあります。
張り替え
外壁の材料を取り外し、新しい材料に張り替えるリフォームです。外壁の材料にはサイディングボードの他に、タイルやモルタルなどもありますが、メンテナンス性の高さから、サイディングボードが主流となっています。古い外壁材料を取り外して下地から作り直しますので価格は高くなりますが、カバー工法よりも外壁に負荷がかからないため、家に優しいリフォーム方法になります。
外壁がどんな状態のときに張り替え(サイディング)にするべきか簡単にまとめたのが以下の表です。
状況 | 塗装 | サイディング |
---|---|---|
築10年過ぎ | 〇 | 〇 |
築20年以上 | - | 〇 |
塗装の剥がれ | 〇 | 〇 |
外壁にコケやカビ | 〇 | 〇 |
外壁のヒビ割れ | 〇 | 〇 |
外壁に大きなヒビ割れ | - | 〇 |
外壁のデザインを変えたい | - | 〇 |
耐火性などをアップさせたい | - | 〇 |
外壁の劣化が激しい | - | 〇 |
カバー工法
既存の外壁の上から、新しいサイディングボードを重ねて貼るリフォーム方法になります。既存の外壁を取り除く必要がなく、廃材が出ないため張り替えよりもコストを抑えることができます。遮音効果も期待でき、メリットの多いリフォーム方法です。
メリット
- 傷んだ外壁でも、新築同様の外壁にできる
- 様々な機能性素材があり、耐震性アップや、防火性能、断熱効果や遮音効果、汚れ落ち効果などを追加することができる
- 耐久性が高く、長持ちする
- 工事期間が短い
- 住みながらのリフォームが可能
デメリット
- 外壁塗装と比較すると、価格は割高になる
- 外壁カバー工法は普通の外壁工事よりも施工が難しいところがあり、経験を積んだ職人が施工を行わなければ、結露等の弊害が起こる場合がある
塗り替え
外壁リフォームの中ではもっともコストを抑えることができます。塗料には「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「ラジカル系」「フッ素系」の5種類がありますが、現在は、耐久性とコストパフォーマンスに優れるラジカル系が主流になっています。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル系樹脂塗料 | 5~7年 |
ウレタン系樹脂塗料 | 6~8年 |
シリコン系樹脂塗料 | 8~10年 |
ラジカル制御型塗料 | 12~13年 |
フッ素系樹脂塗料 | 15~20年 |